目次
① 妊婦の尾てい骨痛とは?まず知っておきたい基礎知識
1-1 尾てい骨はどこにある?
「尾てい骨が痛い」と聞くことがありますが、一般的に尾てい骨と呼ばれている部分は、医学的には「尾骨」といいます。尾骨は背骨の一番下にあり、骨盤の中央にある仙骨の下につながっている小さな骨です。
尾骨の周辺には、大殿筋や骨盤底筋をはじめとした筋肉や組織があります。そのため、座り方や身体の使い方によっては、尾骨そのものだけではなく周辺の筋肉などに負担がかかり、痛みを感じることもあります。
また、尾てい骨の痛みは妊婦さんだけに起こるものではありません。長時間座り続けたり、尻もちをついて強く打ったりした場合にも痛みが出ることがあります。「尾てい骨が痛い=妊娠によるもの」と決めつけず、痛みが出たきっかけも振り返ってみることが大切です。
1-2 妊娠中に尾てい骨が痛くなることはある?
妊娠中に、尾てい骨周辺の痛みを感じることはあります。「椅子に座ると痛い」「立ち上がった瞬間にズキッとする」「寝返りをするとお尻の奥が痛む」など、症状の現れ方は人によってさまざまです。
妊娠すると、お腹が大きくなるにつれて身体の重心や姿勢が変化します。また、骨盤周辺にも変化が起こるため、それまでとは身体の使い方が変わり、尾てい骨周辺に負担がかかる場合があります。
ただし、妊娠中に尾てい骨が痛くなったからといって、必ず妊娠そのものが原因とは限りません。転倒や打撲、長時間の座り姿勢などが関係しているケースもあります。痛みが強い場合や、ほかにも気になる症状がある場合には自己判断せず、かかりつけの産婦人科へ相談しましょう。
1-3 妊娠初期・中期・後期で痛み方は変わる?
妊娠中の尾てい骨痛は、現れる時期や痛みの程度に個人差があります。妊娠初期から違和感を感じる人もいれば、お腹が大きくなってから初めて痛みを感じる人もいるため、「妊娠何週から痛くなる」と一律にはいえません。
妊娠が進むと、体重やお腹の大きさだけでなく、身体の重心や姿勢も少しずつ変わっていきます。その影響で腰や骨盤、お尻周辺にかかる負担も変化し、妊娠中期から後期に尾てい骨周辺の痛みが気になる場合があります。
一方で、妊娠初期の尾てい骨痛だから問題がない、後期だから仕方がないと妊娠週数だけで判断するのも避けたいところです。いつから痛むのか、どのような動作で痛むのか、出血や腹痛などほかの症状がないかも確認しながら、気になる場合は医療機関へ相談することが大切です。
② 妊婦に尾てい骨痛が起こる主な原因
「妊娠してから急に尾てい骨が痛くなったのはなぜ?」と気になりますよね。妊婦さんの尾てい骨痛には、一つではなく複数の要因が関係していると言われています。
2-1 妊娠に伴うホルモンの影響
妊娠中は「リラキシン」と呼ばれるホルモンが分泌され、出産に向けた骨盤周辺の変化に関係すると言われています。
「骨盤が変化するなら、尾てい骨も痛くなるの?」と思うかもしれません。ただ、リラキシンが分泌されたからといって、必ず痛みが出るわけではありません。姿勢や筋肉への負担など、さまざまな要素が重なっている可能性があります。
2-2 お腹が大きくなることによる姿勢の変化
妊娠が進んでお腹が大きくなると、普段と同じように立っているつもりでも重心が変化しやすくなります。
また、座るときに背中が丸くなり、骨盤が後ろへ傾くと尾てい骨への圧迫が強くなると言われています。「座っているとだんだん痛くなる」という場合は、座り姿勢も確認してみましょう。
引用元:https://www.krm0730.net/blog/2547/
2-3 体重増加によって尾てい骨周辺への負担が増える
妊娠中は赤ちゃんの成長などに伴い、体重も変化していきます。そのため、腰や骨盤、お尻周辺にかかる負担も妊娠前とは変わると言われています。
ただし、「体重が増えたから尾てい骨が痛い」と単純に判断はできません。姿勢や活動量なども含めて考える必要があります。
2-4 長時間の座り姿勢や体の使い方
「仕事でずっと座っている」という妊婦さんは、同じ姿勢を続けることにも注意したいところです。特に浅く腰掛けて背中を丸める姿勢では、尾てい骨付近へ負担が集中する場合があります。
痛みを感じたら、無理のない範囲で立ち上がったり座り方を変えたりして、同じ部分を圧迫し続けないよう意識してみてください。
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③ 妊婦の尾てい骨痛を和らげるためにできる対処法
「尾てい骨が痛いとき、自分でできることはある?」と考える方もいるでしょう。妊娠中は体の状態が普段とは異なるため、痛みを我慢して無理に動かすのではなく、負担を減らすことから考えてみましょう。
3-1 尾てい骨を圧迫しにくい座り方を意識する
まず見直したいのが座り方です。背中を丸めて骨盤が後ろへ傾いた姿勢では、尾てい骨が座面に当たりやすくなると言われています。
「楽だから」と同じ姿勢を長時間続けず、ときどき姿勢を変えることもポイントです。痛みが強くなる座り方は無理に続けないようにしましょう。
引用元:https://www.krm0730.net/blog/2547/
3-2 クッションなどを活用する
硬い椅子に座ると「尾てい骨が当たってつらい」と感じる場合もあります。そんなときは、クッションを使って負担を分散させる方法があります。
ただし、クッションなら何でもよいわけではありません。実際に座ってみて痛みが増す場合は使用を控え、自分が楽に感じられるものを選ぶことが大切です。
3-3 寝る姿勢を工夫する
「座っているときだけでなく、寝返りも痛い」というケースもあるでしょう。その場合は、痛みが強くなる姿勢を無理に続けず、クッションや抱き枕などで体を支える方法もあります。
妊娠週数や妊娠経過によって適した寝方が異なる場合もあるため、産婦人科から指導を受けている方は、その内容を優先してください。
3-4 妊娠中のストレッチは無理をしない
腰やお尻を軽く動かしたほうが楽に感じる方もいますが、痛い部分を強く伸ばしたり、尾てい骨周辺を無理に刺激したりするのは避けましょう。
「少しくらい痛くても伸ばしたほうがいい?」と迷う場合もありますが、痛みを我慢する必要はありません。お腹の張りや出血、めまいなどが現れた場合は運動を中止し、気になる症状があればかかりつけの産婦人科へ相談しましょう。
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④ 妊婦の尾てい骨痛でやってはいけないこと・注意点
「少しでも楽にしたい」と思って、痛いところを強く押したり伸ばしたりしたくなるかもしれません。ただ、妊娠中は体の状態が普段とは異なります。自己流で無理をするより、尾てい骨周辺への負担を減らすことが大切と言われています。
4-1 痛みを我慢して長時間同じ姿勢を続けない
デスクワークなどで長時間座っていると、尾てい骨周辺へ負担がかかり続ける場合があります。参考記事でも、背中が丸まり骨盤が後ろへ傾く座り方では、尾てい骨への圧迫が強くなると言われています。
「仕事だから動けない」という場合でも、可能であれば途中で立ち上がる、座り方を変えるなど工夫してみましょう。痛みが増す姿勢を我慢して続ける必要はありません。
引用元:https://www.krm0730.net/blog/2547/
4-2 尾てい骨周辺を強く押したり無理に矯正したりしない
「痛いところを押せば改善するのでは?」と考える方もいますが、強い刺激が適しているとは限りません。痛みの原因も一人ひとり異なるため、尾てい骨を強く押したり、骨盤を自己流で無理に動かしたりするのは控えましょう。
整体やマッサージなどを利用する場合には、妊娠中であることや妊娠週数を事前に伝えておくことも大切です。
4-3 市販薬や湿布を自己判断で使わない
尾てい骨が痛いと、「家にある湿布を貼ってもいい?」と迷うこともありますよね。妊娠中は薬の成分や使用する時期によって注意が必要な場合があります。
妊娠前に使っていた薬だからと自己判断せず、痛み止めや湿布を使いたいときは医師や薬剤師へ相談しましょう。
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⑤ 妊婦の尾てい骨痛で病院へ相談したほうがよい症状
「妊娠中によくある痛みなら、我慢したほうがいいのかな?」と悩む方もいるでしょう。しかし、尾てい骨痛の原因を自分だけで判断するのは難しいものです。特に痛みが強い場合や、ほかの症状を伴っているときは注意が必要です。
5-1 強い痛みや長引く痛みがある場合
座るのが難しい、歩くのがつらいなど、日常生活に影響するほど痛みが強い場合は、かかりつけの産婦人科へ相談しましょう。
また、「最初は軽かったのに徐々に痛くなってきた」というケースもあります。妊婦の尾てい骨痛だから仕方ないと決めつけず、痛みが続く場合も相談しておくと安心です。
5-2 転倒や尻もちのあとから痛む場合
妊娠中に転んだり尻もちをついたりしたあと、尾てい骨が痛くなることもあります。参考記事では、尾てい骨痛の原因として転倒や打撲なども挙げられています。
「尾てい骨を打っただけだから大丈夫」と判断するのではなく、妊娠中の転倒後に痛みや気になる症状がある場合は、産婦人科へ相談しましょう。
引用元:https://www.krm0730.net/blog/2547/
5-3 出血・強い腹痛・お腹の張りなどを伴う場合
尾てい骨の痛みだけではなく、出血や強い腹痛、お腹の張りなどを伴っている場合は注意が必要です。また、破水が疑われる変化や赤ちゃんの動きが普段と違うと感じたときも、尾てい骨だけの問題と自己判断しないようにしましょう。
このような症状がある場合は、かかりつけの産婦人科へ連絡し、指示を受けることが大切です。
5-4 まずはかかりつけの産婦人科へ相談する
「尾てい骨なら整形外科?」と迷うかもしれません。妊娠中の場合は、まず妊娠経過を把握している産婦人科へ相談するとよいでしょう。必要に応じて、ほかの診療科を案内される場合もあります。
相談するときは、いつから痛むのか、どの姿勢で痛むのか、転倒の有無などを伝えると状況を共有しやすくなります。
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国家資格:柔道整復師、鍼灸師
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