目次
① 術後の倦怠感はいつまで続く?まず知っておきたい回復の目安
「手術は無事に終わったのに、どうしてこんなにだるいんだろう」「術後の倦怠感はいつまで続くの?」と不安になる方もいるでしょう。手術後は傷口だけでなく、体全体が回復していく途中だと言われています。そのため、退院できるようになっても、すぐに手術前と同じ体調へ戻るとは限りません。
ここでは、術後に倦怠感が続く理由や期間の考え方について見ていきます。
1-1 手術後に倦怠感や疲れやすさが続くことはある
「退院したから、もう普段通りに動いても大丈夫?」と思うかもしれません。しかし、術後は「体がだるい」「少し動くだけで疲れる」と感じることがあります。
手術による体への負担に加えて、入院中に活動量が減ることも疲れやすさに関係すると言われています。「眠い」「何となくやる気が出ない」と感じるケースもあり、倦怠感の現れ方は人それぞれです。
大切なのは、「手術が終わったのに疲れるから異常だ」とすぐに決めつけないこと。一方で、強い倦怠感が続く場合には、術後だから仕方がないと自己判断せず、手術を受けた医療機関へ相談しましょう。
1-2 術後の倦怠感が続く期間には個人差がある
「結局、術後の倦怠感はいつまで?」という点が一番気になるところでしょう。
ただし、倦怠感がなくなるまでの期間を「○日」「○週間」と一律に決めることは難しいと言われています。手術の種類や範囲、年齢、手術前の体力などによって回復のペースが異なるためです。数日から数週間ほど疲れを感じる方もいれば、大きな手術では体力の回復にさらに時間がかかる場合もあります。
期間だけを見るのではなく、「先週より動けるようになった」など、少しずつ回復しているかを確認することも一つの目安です。
1-3 術後の倦怠感が長引きやすいケース
では、どのような場合に倦怠感が長引くのでしょうか。
手術による体への負担が大きかった場合や入院期間が長かった場合は、体力が戻るまで時間を要することがあります。また、食欲の低下、手術に伴う出血による貧血、痛みや睡眠不足などが疲れやだるさに関係する可能性もあると言われています。
さらに、術後の感染症などの合併症や、抗がん剤をはじめとする別の検査・薬の影響が重なるケースもあります。「なかなか良くならない」「以前より倦怠感が強くなった」と感じる場合は、我慢を続けず医療機関へ相談することが大切です。
引用元:https://fujisawaseitai.com/cases/15-2/
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② 術後に倦怠感が起こるのはなぜ?考えられる主な原因
「手術は終わったのに、どうしてこんなに疲れるの?」と疑問に思う方もいるでしょう。術後の倦怠感は、一つの原因だけで起こるとは限らないと言われています。手術そのものの負担に加え、麻酔や薬、食事量の変化、入院中の活動量など、いくつもの要素が重なっている場合があります。
2-1 手術による体への負担
手術では皮膚や筋肉などに負担がかかり、術後は傷ついた組織を回復させるために体内でさまざまな反応が起こると言われています。
そのため、「傷はそれほど痛くないのに体が重い」「少し動いただけなのに疲れてしまう」と感じることもあります。見た目では順調に回復しているように感じても、体の中ではまだ回復の途中である可能性を考えておきましょう。
2-2 麻酔や薬の影響
「麻酔が切れたら、だるさもすぐになくなるの?」と考えるかもしれません。
手術では麻酔のほか、痛み止めなど複数の薬が使われる場合があります。薬の種類や体質によっては、眠気やだるさなどを感じるケースもあると言われています。気になる症状がある場合は、薬を自己判断で中止せず、主治医や薬剤師へ相談してください。
2-3 出血や貧血による疲れやすさ
手術に伴って出血すると、術後に貧血がみられる場合があります。貧血では、疲れやすさだけでなく、息切れや動悸、めまいなどを伴うケースもあると言われています。
「寝ているのに疲れが取れない」という場合でも、単なる体力低下とは限りません。症状が続くときは医療機関への相談が必要です。
2-4 食欲低下・栄養不足・脱水
術後は食欲が落ちたり、一度に食べられる量が減ったりすることがあります。食事や水分が十分にとれていない状態では、だるさを感じやすくなる可能性があります。
ただし、手術によって食事や水分に制限が設けられる場合もあります。「体力をつけなければ」と無理に食べたり飲んだりせず、主治医の指示に合わせることが大切です。
2-5 入院や安静による筋力・体力の低下
入院すると、手術前より歩く距離や体を動かす時間が少なくなりがちです。活動量が減った状態が続くと、筋力や体力が低下することがあると言われています。
退院後に「以前なら平気だった買い物だけで疲れた」と感じることもあるでしょう。いきなり元の生活へ戻そうとせず、体調を確認しながら活動量を調整することがポイントです。
2-6 痛みや睡眠不足による疲労
術後の痛みがあると、夜中に目が覚めたり、楽な姿勢を取りづらかったりする場合があります。その結果、十分な睡眠を確保できず、日中の倦怠感につながることもあると言われています。
「眠れないくらい痛い」といった状態が続く場合は、無理に我慢せず主治医へ相談しましょう。
2-7 術後の感染症など合併症が隠れている場合もある
倦怠感は術後にみられることがある一方、「手術をしたからだるくて当然」と考え過ぎるのも注意が必要です。
強い倦怠感に加えて、発熱、傷口の赤みや腫れ、息苦しさなどが現れている場合には、感染症をはじめとした術後の合併症が関係している可能性もあると言われています。普段と違う症状や急な悪化がある場合は、手術を受けた医療機関へ早めに相談してください。
引用元:https://fujisawaseitai.com/cases/15-2/
③ 術後の倦怠感から回復するために意識したい過ごし方
「早く元の生活に戻りたい」と思って、退院直後から頑張り過ぎてしまう方もいるでしょう。ただ、術後は休むだけでも、反対に無理して動くだけでもなく、その時点の体調に合わせて過ごすことが重要だと言われています。
3-1 無理をせず休息と睡眠を確保する
術後に疲れを感じたときは、適度に休息を取ることが大切です。「昼間だから寝ないほうがいい」と無理に起き続ける必要はありません。
一方、一日中ベッドで過ごすなど、必要以上に安静を続けることが適切とは限りません。手術内容や体調によって必要な休息量は異なるため、主治医から指示された範囲で生活しましょう。
3-2 主治医の指示に従って少しずつ体を動かす
「倦怠感があるなら動かないほうがいい?」と迷うところですが、術後は状態に応じて早い段階から離床や歩行が取り入れられることがあります。
退院後も、短時間の歩行などから段階的に活動量を戻していく方法があります。ただし、手術した部位や経過によって運動制限は異なるため、自己判断で負荷を増やさないようにしましょう。
3-3 食事からエネルギーやたんぱく質などを補う
術後の体は回復するために栄養を必要とすると言われています。食事が許可されている場合は、主食・主菜・副菜などを組み合わせながら、エネルギーやたんぱく質などをとることを意識します。
食欲が戻らない場合や食事量が極端に少ない状態が続く場合は、主治医や管理栄養士へ相談することも選択肢です。
3-4 水分を適切にとる
水分不足も、体調不良やだるさに関係する可能性があります。水分摂取を許可されている場合は、一度に大量に飲むのではなく、こまめに補給するとよいでしょう。
ただし、心臓や腎臓の状態などによって水分量を制限されるケースがあります。医療機関から指示を受けている方は、その内容を優先してください。
3-5 「手術前と同じように」と焦って活動量を増やさない
退院すると、「仕事も家事も早く元通りにしなければ」と焦ることがあります。しかし、退院は回復のゴールとは限りません。
疲れが強くなる場合は休憩を挟みながら、その日の体調に合わせて活動量を調整しましょう。周囲に頼れる部分は任せることも、術後の過ごし方の一つです。
3-6 期間だけでなく以前よりできることが増えているか確認する
「術後の倦怠感がいつまで続くか」だけに注目すると、不安が大きくなってしまうことがあります。
たとえば「先週より歩ける距離が伸びた」「昼寝をしなくても過ごせる日が増えた」など、回復の変化を見る方法もあります。ただし、倦怠感が強くなっている場合や新しい症状が現れた場合には、経過観察だけで済ませず主治医へ相談しましょう。
引用元:https://fujisawaseitai.com/cases/15-2/
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④ 術後の倦怠感が長引くときに注意したい症状
「術後だから、だるいのは仕方ない」と思っていても、倦怠感の変化には注意が必要です。手術後の疲れやすさには個人差がありますが、別の症状を伴っている場合や、時間が経つほど悪化している場合には、術後の経過だけが原因とは限らないと言われています。
4-1 倦怠感が改善せず徐々に強くなっている
術後しばらく倦怠感が続くことはありますが、「前より疲れやすくなった」「ほとんど動けないほどだるい」といった変化がある場合は注意しましょう。
回復までにかかる期間は手術内容や体の状態によって異なるため、「術後○週間なら大丈夫」と期間だけで判断するのは難しいと言われています。少しずつ改善しているかどうかも確認してみてください。
4-2 発熱や傷口の腫れ・赤みなどがある
「だるさだけでなく、熱も出てきた」という場合はどうでしょうか。
術後に発熱が続いたり、傷口に赤み・腫れ・痛みなどが現れたりした場合、感染症などが関係している可能性もあると言われています。傷口から液体が出ているなど、普段と異なる変化がみられた場合も、手術を受けた医療機関へ相談しましょう。
4-3 息切れ・動悸・めまいがある
倦怠感と一緒に息切れや動悸、めまいを感じるケースもあります。手術に伴う出血などによる貧血が、疲れやすさに関係する場合があると言われています。
ただし、息苦しさなどにはさまざまな原因が考えられます。特に突然の強い息苦しさや胸の痛みなどがある場合は、速やかに医療機関へ連絡してください。
4-4 食欲が戻らず体重が減り続けている
術後は一時的に食欲が低下することもあります。ただ、「ほとんど食べられない」「体重が減り続けている」という状態では、回復に必要な栄養を十分にとれていない可能性があります。
食欲低下が続く場合は無理に食べ続けるのではなく、主治医や管理栄養士などへ相談することも大切です。
4-5 強い痛みや吐き気など別の症状を伴っている
倦怠感だけではなく、強い痛みや繰り返す吐き気などがある場合も注意が必要です。
「手術をしたばかりだから」と我慢するのではなく、症状が強い、急に悪化したといった場合には医療機関へ相談してください。
4-6 「術後だから仕方ない」と決めつけず主治医へ相談する
術後の倦怠感にはさまざまな原因が考えられるため、自分だけで原因を判断するのは難しいものです。
気になる症状が続く場合は、「いつからだるいのか」「以前と比べてどう変化したのか」「ほかにどんな症状があるのか」を整理して主治医へ伝えるとよいでしょう。
引用元:https://fujisawaseitai.com/cases/15-2/
⑤ 術後の倦怠感は焦らず回復の経過を見ることが大切
「早く元気にならないと」と焦ってしまうかもしれません。しかし、手術から回復するスピードは一人ひとり異なると言われています。周囲の人と比べるより、自分自身の体調がどのように変化しているかを見ることが大切です。
5-1 倦怠感が続く期間だけで体の状態を判断しない
「術後1か月なのにまだ疲れる」と、期間だけを見て不安になる方もいるでしょう。
術後の倦怠感がいつまで続くかは、手術の種類や範囲、術前の体力、年齢などによって異なると言われています。そのため、「○週間経ったら倦怠感がなくなる」と一律に考えないことがポイントです。
5-2 1~2週間前と比べて回復しているか確認する
回復の経過を見るときは、昨日と今日だけを比べるより、少し長い期間で変化を振り返ってみましょう。
「歩ける距離が伸びた」「以前より家事をしても疲れにくくなった」など、小さな変化がみられることもあります。体調を簡単に記録しておくと、主治医へ相談するときにも役立ちます。
5-3 無理な運動や長期間の安静は自己判断で行わない
「早く体力を戻したいから運動しよう」と考える一方で、「疲れるからずっと寝ていたほうがいい」と思う方もいるかもしれません。
術後に適した活動量は、手術した部位や回復状態によって変わります。主治医から運動や生活について指示されている場合は、その内容を優先しましょう。
5-4 倦怠感が悪化する・ほかの症状がある場合は医療機関へ
時間が経っても倦怠感が改善しない、むしろ強くなっている場合には注意が必要です。
発熱や息苦しさ、強い痛み、食事がとれないなどの症状を伴う場合も、「もう少し様子を見よう」と無理をせず、手術を受けた医療機関へ相談することが大切だと言われています。
5-5 術後の体の状態に合わせて段階的に日常生活へ戻していく
術後は、退院した瞬間から手術前と同じ生活に戻す必要はありません。
「今日はここまでできたから、明日は少し増やしてみよう」というように、体調を確認しながら生活を戻していく考え方があります。疲れたときは休息を取り、無理のない範囲で日常生活へ戻していきましょう。
術後の倦怠感がいつまで続くのかは一律ではありません。期間だけにとらわれず、回復の変化を見ながら過ごし、気になる症状があれば主治医へ相談してください。
引用元:https://fujisawaseitai.com/cases/15-2/
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国家資格:柔道整復師、鍼灸師
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